はじめまして(このブログについて)

こんにちは。こまー と申します。

「歌詞でよむ 初音ミクのせかい」というブログを始めてみました。

 

内容はそのままです。

「彼女はどんなことを歌っているのか」という観点から、

もっと色んな曲を知ってみたい、考えたことを整理しておきたい、と思いました。

 

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もちろん初音ミクさんに自発的な人格はなく、

楽曲をはじめ、様々な創作をする方々のちからによって生かされている存在です。

 

なので、言いかえれば、

「彼女がどんな場面や世界を、どのような言語で生かされているか」

についての関心だとも言えます。

ミクさんの姿は作品によって、人間よりも大きな振れ幅で変わるからです。

 

さて、そのために、

通常のテクスト分析に、禁じ手的な改造をいくつか施しています。

 

たとえばナラトロジーで「語り手」と呼ばれる項を、ここでは曖昧に「彼女」と呼ぶことが多いです。これはわざと混同する余地を残すためです(もちろん「彼」の場合もあります)。

 

また、他のVOCALOID/UTAUとのデュエット等を扱う場合、「焦点化」の作業はあくまでミクさんの声のほうにあてることになります。これも同じ理由です。

 

それと中立かつ網羅的な分析よりも、あえて「彼女」が置かれた場面を積極的になぞって整理しています。これをやらないと、ミクさんが作品ごとに分裂していく感じを捉えられないからです。

 

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そういったことをするので、自分には「批評」をする資格はありません。

「解釈」でもなく、いわば「愛でる」といった珍妙なスタンスになるかと思います。

 

曲を知らない人でも楽しめるように書くこと、知っている人にも整理しなおして一つの愛で方を提案すること。このバランスを心がけたいと思っています。

 

とりあえず3曲を取り上げてみます。できれば再来年の生誕10周年までにちょっとずつ蓄積していきたいのですが、どれだけのペースでできるか正直わからないのが難しいところです。

 

ちなみに一つの作品は、単体で完結するかたちで読みます。

ブログデザインはid:maccha-ice-creamさんからお借りしました。素敵なデザインありがとうございます。