【祝10周年！】2015年以降の初音ミクおすすめボカロP (3)

ひきつづき、ここで2015年以降に取り上げたボカロPさん達を、

どんどん紹介していきます！

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すぐれたメロディーメイカーであるとともに、渋くてお洒落なトラックメイカーでもある「100回嘔吐」さん。かわいくてクール、みたいな粋な感覚を、とりわけ歌詞にまで押し進めたこの曲が大好きです。

ものすごく重厚なメタルでボーカロイドを操る「あんやほ」さん。なまぬるく保たれてる社会に対するいらだちや怒りのこもった抵抗に満ちています。でもそれを加工するジョークの遊び心もあるんです。

感情を追いこむような琴線にふれるメロディーをつくる「dakara」さん。切なさが立ちのぼってきて息が苦しくなるような作品たち。また、じつは倍音の効いたミクさんの声が素晴らしい調教をされていてそこにも聴き惚れます。

きめ細かに編み込まれた音楽が美しい「メイちゃんP」さん。透明感があって、ゆったりとした安らぎもあって、地に足がついたその作品を聴くと、なによりもこころ優しい澄みきった気持ちになれるのです。

ポップでケルティックな音楽に、さまざまなリアルで人間くさいシーンを浮かび上がらせる名手の「沢田凛」さん。言葉の表現にたいしても敏感です。生々しく描写された心理は、むしろ人一倍ピュアさを求める裏返しなのかもしれません。

軽快でスムーズに転がっていく音楽がファンキーな「RT-G.o.B.S」さん。ジャズから童謡やバラードまで多才な曲づくりもすごいです。その中でもとりわけ流れるようにお洒落なのが、まさに「流れる」"時間" の歌なのは偶然でしょうか。

ヒップホップのテイストが別のかたちで洗練されたような「有機酸」さんの音楽。そこには複雑な音にみちた緊張感があって、独特な表現世界を確立している方です。ガラスが割れて砕けるようなこの曲は、歌詞も合わせて聴いてみてほしいところ。

（つづく）